第十八条次条の船側損傷及び船底損傷による油の仮想流出量OMは、次の算式により算定するものとする。
OM=0.4OMS+0.6OMB
OMSは、次の算式により算定した船側損傷による油の仮想流出量(立方メートル)。ただし、貨物艙等の配置が左右非対称の場合にあつては、地方運輸局長の指示するところによるものとする。
OMS=C3ΣPS(i)OS(i)
iは、貨物艙等の番号
C3は、二の縦通隔壁を有する場合は、百分の七十七。その他の場合は一
PS(i)は、次条第一号により算定される船側損傷によつて貨物艙等iが損傷する確率
OS(i)は、貨物艙等iの貨物油量(貨物艙等iの容積の九十八パーセントの量をいう。)(立方メートル)
OMBは、次の算式により算定した船底損傷による油の仮想流出量(立方メートル)
OMB=0.7OMB(0)+0.3OMB(2.5)
OMB(0)は、次の算式により算定した潮位零メートルとした場合の船底損傷による油の仮想流出量(立方メートル)
OMB(0)=ΣPB(i)OB(i)CDB
OMB(2.5)は、次の算式により算定した潮位マイナス二・五メートルとした場合の船底損傷による油の仮想流出量(立方メートル)
OMB(2.5)=ΣPB(i)OB(i)CDB(i)
PB(i)は、次条第二号により算定される船底損傷によつて貨物艙等iが損傷する確率
OB(i)は、ゼロトリム及びゼロヒールの状態において、次の算式により算定した貨物艙等iの下端からの高さ(メートル)の貨物油が貨物艙等iに残留するものとして算定した、貨物艙等iからの流出量(OS(i)の一パーセント未満であつて当該貨物艙等が船底外板に隣接している場合には、OS(i)の一パーセント。ただし、タンカーの構造等を考慮して地方運輸局長が差し支えないと認める場合は、それ以下の値とすることができる。)(立方メートル)
{(ds+tc-Z1)ρs-(1000p/g)}1/ρn
dsは、船の長さの中央における型基線から夏期満載喫水線までの垂直距離(メートル)
tcは、潮位(メートル)
Z1は、船の長さの中央における型基線から貨物艙等iの下端までの垂直距離(メートル)
ρsは、海水の密度
gは、標準重力加速度(九・八一メートル毎秒毎秒)
pは、イナート・ガス装置によつて加えられる圧力の値(当該値が五未満である場合にあつては、五)(キロパスカル)。ただし、イナート・ガス装置が設置されない場合は、零とする。
ρnは、貨物油の密度(キログラム毎立方メートル)
CDB(i)は、貨物艙等iの下面に接する区画が油のない区画の場合は、十分の六。その他の場合は一